表紙絵に描かれている黄色い小さなラッパは、一番最初に登場するリスさんのラッパですよね。
黄色くて、可愛いラッパです。
クレヨン画だと思います。まどさんの優しい言葉に、中川さんのふんわりとしたイラストがとても合っているなぁと思いました。
中表紙を開けると今度はピンクのラッパがお花の中に落ちています。
落ちている花畑の色や形を考えると、これはひよこさんのラッパかな?なんて、楽しく想像させてもらいました。
登場する動物たちの中では、ペンギンさん達が描かれているページが一番好きです。
白く伸びたラッパと、ラッパを吹いていないペンギンたちが首をかしげ、奏者に視線を送っている姿がとても印象的でした。
表現方法として“すごい”と思ったのは、カバさんのページです。水色の大きなラッパとオレンジ色のタラ目のカバの大きな顔と、文字とのバランスがとてもいい感じでした。
それぞれの動物血たちとラッパのイメージが、まどさんの言葉から感じる印象ととてもマッチしていて、素敵な作品でした。