作者はアメリカ生まれなのに舞台はスコットランドでした。
もしかしてご両親やおじいちゃんおばあちゃんの世代がスコットランドから移住者なんでしょうか?
この本は図書館で借りてきたのですが、正直、表紙の作りも見た目も渋い感じがするし、持ってみると結構ページ数があって重いので、難しくて、硬い話なのかな?と思ってみたら、1ページ1ページの挿絵が大きくたくさん描かれているので、文字数の割にはページがかさんでしまったな、という感じでした。
内容は少々ドキドキするシーンもありますが、全体的にはほのぼのしていて、ラストへ続く物語の展開も面白かったです。
特にこの出だしは素敵に楽しい!
主人公の男の子の名前は「ギリス」ですが、これは本名を簡略化した呼び名で、
実は『アラステア・ロデリック・クレイゲラキー・ダルハウジー・ガーワン・ダニーブリスル・マックマック』なんですって!!
日本人の私には、この名前がどうして“ギリス”になるか、全く持って謎ですが、この本当に長ったらしい本名を紹介するところから始まるので、読み手としては「いったいどんなお話なのかしら?」と、とてもワクワクしながら読みました。
少々重たい本ですし、絵も白黒(モノクロ)で描かれていますが、はっきりとして見やすいので、小学校・中学校などの読み聞かせにも使えると思います。
お薦めです!!