洞窟に入って、中にある鍾乳石や不思議な形をした風景をいろいろ見て探検するお話。洞窟の構造や、鍾乳石などの出来方、古代の世界、日本各地の鍾乳洞の地図などもあり、ちょっと勉強になる楽しい絵本。
1985年刊行。
登場人物たちと一緒に洞窟に入り、面白い形の風景や、水の冷たさ、洞窟内の温度や湿度などまで伝わってくるようで楽しかった。
鍾乳洞の中にある、いろいろな形の石がどうやって出来上がるかを図で解説してあったり、鍾乳石の他にもいろんな形の石や水たまり(まるで段々畑のようなものがある!)もあり、洞窟を横から切った絵もあり、構造が良くわかる。
読者は、こうやって安全に横から見て、内部の構造を理解できるからよい。こういう洞窟に初めて調査しに行く人は、どういう構造になっているかわからないから、面白くもあるが、怖いこともあるだろう。勇気がある人達の地道な努力によって、地球の仕組みが解明されていく様子がわかった。
研究者やダイバー、探検をする人達などのありがたみがわかった。
奥行きのある素晴らしい絵で、ダイナミックな洞窟体験ができた気がする。実際に鍾乳洞などに行ってみたくなった。
大人も勉強になる絵本だと思う。