「わざわざことわざ」 大人が読んだ みんなの声

五味太郎さんが、ことわざに解説を加え、さらに語呂あわせ、或いは置き換え遊びで、ことわざを楽しもうという作品。
全部で58種あるのですが、その解説が実に楽しいものです。
例えば
借りてきたねこ
→借りてきたねこは　ぜんぜん役に立ちませーん。
　ま、猫を借りてくる、という発想が変。
　貸す方も変。

井の中の蛙　大海を知らず
→井戸の中でけっこう充実している　かえるに向かってこういう言い方、いじめ方、ぼくは嫌いだな。
　体験、経験こそ力だ、なんて古いよな。

こんな感じ。
大人が楽しむ類いの作品です。

昔からある　ことわざ　　５８もあります
何となく耳にしたものばかりですが　　解説を読んでいて　五味さんの考えも書かれていて　おもしろい

ことわざって　そもそも　誰が言って今も言い伝えられているんでしょうね

そしてこの本は　やっぱり　五味さんの　遊び心が　おもしろく書かれていて　　　笑えるのもあり　　なるほどと　納得するのもあり
なかなか　おもしろい
大人向けの　ことわざ絵本かな？

まあ　気楽に　楽しんでみてください

58個ものことわざが載っています。
ここで紹介されている多くのことわざは、割とよく耳にするものが多かったです。
そのことわざの本来の意味と、五味太郎さんならではの似たようなニュアンスの「似非ことわざ」が横に載っていて、それぞれの解釈も書いてあって、読んでいると笑えます。

個人的にとてもウケたのが
「井の中の蛙大腸を知らず（似非の方）」
意味は……井の中ぐらいで騒いでちゃ駄目よ。これからもっとすごいのがあるんだから！ですって。
他にもいろいろあります。声に出して読んでみてください。さらに楽しいです。

五味太郎さんは言葉遊びの達人です。
ことわざ、四字熟語、英語・日本語、オノマトペ…。
自分でも楽しんでいるのがわかるのですが、時には自分に与えた課題に苦しんでいるような気もしたりします。
五味さんにとって、ことわざ遊びは初めてではありませんが、なぜか『ことわざ絵本』の２巻、『創作ことわざ絵本』を乗り越えるパワーに欠けているように思いました。
ダジャレが空回りしているような苦しさと無理を感じてしまいました。
同じ土壌で２匹目のドジョウは難しいかも。