新装版 ゆきがやんだら(Gakken)
一面真っ白の雪景色で、心が温まる親子のおはなし
もうなかないよ、クリズラ(冨山房)
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がいこつになりたい。というところから絵本は始まっています。 「死んだらがいこつになりたい」と書いてあり、そのあとにがいこつになったらしたいことがたくさん書いてあります。 どれも楽しそうなことばかりです。 でも、死んだら楽しいのでしょうか…がいこつになったら楽しいのでしょうか…… 体があるから感じられることもあるはずです… なんだか、死を美化しているようで、個人的にはあまり好きな絵本ではありませんでした。
投稿日:2013/07/24
“ぼくはしんだらがいこつになりたい” 衝撃の一文で始まる絵本です。 他の方のレビューを読ませていただき、同じ絵本でも感じ方はそれぞれなんだなぁ、と捉えられ方の豊富さに感心してしまいました。 私はこの絵本から、「大好き」の気持ちをたくさん感じ取ったのですが、読む人・その時の心の状態・環境などによって捉え方に差が出るのかもしれません。時間が経ってからもう一度読んでみると、また違った捉え方ができるのかも?試してみたいと思います。 好きな子の知らないことを、いっぱいいっぱい教えてあげたい。 好きな子を怖いものから守ってあげたい。 好きな子のためなら、何も怖いものなんてないんだぞ! こんなに君が、好きなんだ!!
投稿日:2009/10/24
詩人谷川俊太郎さんの活動は、もちろん詩作がメインではあるが、 絵本の出版も数多い。 案外絵本作家として谷川さんを知ることも多いのかもしれない。 絵本『がいこつ』も、谷川さんの詩から生まれた作品である。 初出は1999年に出た詩集『みんなやわらかい』。 この絵本が作られたのは2005年。(2024年6月に教育画劇から再刊) 絵本は文だけでなく、絵もとても大切な要素。 絵本『がいこつ』の場合、絵を描いたいるのは和田誠さん。 和田さんは谷川さんと多くの絵本を手掛けていて、この作品でもユニークながいこつの絵など、 文と巧みに競演している。 それでふと思うのだけれど、もしかしたら和田さんの絵でなかったら、 谷川さんの詩のもつ世界も随分ちがったものに見えるのだろうということ。 例えば、安西水丸さんの絵なら、どうだろう。 荒井良二さんなら、長谷川義史さんなら、酒井駒子さんなら、どうだろう。 多分、詩はどんな絵であろうと拒まないはずだ。 だから、絵本を読んだあとは、詩として読むといい。 岩波文庫から出ている『自選谷川俊太郎詩集』にも詩『がいこつ』は載っている。 詩を読んでどんな「がいこつ」を、あなたなら描くだろうか。
投稿日:2024/09/15
和田さんの絵だから 絵本的に読めますが・・・ よく考えると う〜〜〜ん、深い?怖い? 谷川さんの孤独感?わかってほしい感?みたいに 感じてしまうのですが ひとりひとり、こういう気持ちってあるってことかな? 「死」をどう捉えるかだと思うのですが 身近に死がなければ 軽い感じで、想像の世界を楽しめるのかもしれないけど どうかな・・・ 感じる心も、いろいろかと ナイーブな問題もあるような気もします
投稿日:2021/02/26
谷川俊太郎さんが紡ぐ詩に、和田誠さんが絵を添えています。 このコラボに惹かれたのですが、題材はがいこつ!? 一瞬ひるみましたが、、穏やかな表紙絵に、きっと素敵な世界があるに違いない、 とページを開きました。 最初の一文に衝撃が走ります。 ぼくはしんだらがいこつになりたい。 そして、がいこつになっての願望がつづられます。 その根幹は、ようこちゃんへの恋心。 さらには、さりげなく描かれる、死。 穏やかな絵に、深いメッセージが託されているような気がします。 意外に奥深いものを感じます。 小学生から大人まで、多彩な解釈ができるかもしれません。
投稿日:2020/06/04
とっても不思議な絵本! ストーリーというか詩なので内容紹介は省きます、、 絵は和田誠さんでとぼけているし、がいこつになって…という空想、面 白い内容なのですが。 最後のページを見て、私はたまらなく切なくなりました。なんでしょう?この感じ。 けっこう哲学的。読んであげるとかではないかも。何を学ばせるとかでもないかも。 手の届くとこに置いておいて、こどもに気の向いたとき1人で読ませ て、不思議な気分を味あわせたいです(笑)
投稿日:2011/12/14
ぼくはしんだら・・・からいきなり始まってしまうこのお話に最初はびっくりです それだけようこちゃんが大好きなんだってことですか・・・ もうしぬのもこわくない・・・・ 私的には「僕は死にません、あなたがすきだから・・・」のほうが受け入れやすいです
投稿日:2011/05/12
がいこつっていう 裸んぼの状態で、実はもう「死」さえ怖くない。 友人が、小学生の頃、妙に「死」が怖くて怖くて、夜になると眠れなかったり、不安になったりした事があった・・・と先日聞いたところでした。 もしそんな小学生がいたら、このさわやかなガイコツライフの絵本を読むとちょっと気持ちが軽くなるのかな? この絵本、すごく軽快にがいこつが楽しんでるような感じですが、私にはどうも、現実逃避のような感じに思えて・・・ ココロの奥の、何か本当に恐ろしいものから逃げるように、明るくさわやかに装っている、強がりのように感じられてなりませんでした。 さらっと読み流すには、詩的でさわやかで、いいのかもしれませんが。 谷川さんに、率直に聞いてみたい! どんな心境で書かれたのかな。
投稿日:2011/03/25
死んだらがいこつになって、ようこちゃんと遊びたい。 顔も体も、あなだらけだけど、何でも聴こえるし、見える。昔のことは忘れない。 表紙は、うっすらとした色。雰囲気がなんだか寒い感じがします。 そして、がいこつの気持ちになって、ようこちゃんに対する思いを切々と訴えているところ、なんだか淋しくなってきました。もう死んでしまっているのでしょうか。 生きていること、死んでいることの違いについても、考えることができると思います。
投稿日:2008/11/29
ぼくはがいこつになる前、生きている時に、ようこちゃんと話したり遊んだりしたことがあったのかな、と思いました。ようこちゃんだって、がいこつと遊ぶよりは元気な子と遊んだほうが楽しいはずです。ようこちゃんはこわがるでしょう。 死んでもずっとようこちゃんが好き、という男の子の純粋な気持ちと読めばいいのかな、と迷ってしまいました
投稿日:2008/04/02
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