我家のみんなが大好きな林 明子さんの絵本なのですが、正直言って、この絵本は素晴らしいの一言に尽きると思います。
ストーリー、絵、構成とも満点、非の打ちどころが全くありません。
「はじめてのおつかい」「きょうはなんのひ」を読んだときも衝撃でしたが、それを上回る感銘を受けたかも知れません。
こんは、祖母に主人公のあきのお守りを頼まれてやってきたきつねのぬいぐるみ。
金柿パパの情報によると、こんは、亡くなった祖父のオーバーの生地から祖母がつくったとのこと。
こんとあきの成長を綴っていくのですが、どのシーンも筆舌に尽くしがたいものがあります。
特に、私が好きなのは、以下のシーン。
「あき」というのが、あかちゃんのなまえでした。
あきは、ときどき こんの手をよだれで濡らしました。
はいはいがじょうずにできるようになると、あきは、ときどき こんの上を 通りました。
初めて くつを履いた日、あきは、こんのしっぽを持って歩きました。
どうですか?
この文章を読んだだけで、この絵本を読みたくなりませんか?
我が子を顧みて、ジーンときてしまいました。
子供が好きなのは、砂丘で犬にこんがくわえられて連れ去られてしまうシーン。
リアリティ溢れる部分です。
是非読んで欲しい一冊です。
プレゼントにも最適でしょう。
私は、縁のあった学校に寄贈しました。