林さんの作品、どれも好きですがこれの評判の高さがよくわかりました。
おばあちゃんがお守りとして孫のあきが生まれる前から作ってくれたこん。成長するあきといつも一緒にいて、ヨダレまみれにされたり、乗られたり、しっぽを持って歩かれたり、しまいには汚れてほころんでしまって、うちの長女もそうだったなあと、懐かしさがダブりました。(なんど綿を入れ足したり、縫い合わせたっけ・・・。)
こんはヌイグルミなのにまるで生きているかのよう。あきには生きてるお友達と同じなんだよね。二人だけの遠出でも、なんとも頼もしいこん。しっぽを挟まれちゃっても、お弁当あったかいよって、すごくじーんときました。広大な砂丘のページは感動しました。また野良犬がお茶目だったり。あきも頑張ったね。こんをおんぶして無事におばあちゃんちにたどり着けてほっとしました。おばあちゃんに直してもらって(あの針山、実家にもあった!)、お風呂にも一緒に入って、ほんとうに感動的な旅だったね。
内容にもあたたかい絵にも、読んでるうちにぐいぐい惹きつけられ、読み終えると感動的な映画を見終わった後のような気持ちになりました。今までとは違う、私の心に残る絵本になりました。
子供と一緒に、あの砂丘をぜひ見に行きたいな。