「そんなにたくさん たまごをわって どうする!」
読み始めてすぐ、このお父さんのこの発言にプッと吹きだしてしまいました。
子どものようなお父さん。
そして、まるで卵の扱いを知り尽くしたようなめぐちゃんの立ち振る舞い。
この二人のやりとりだけでも新鮮で楽しいのですが、思いがけず、
大きな卵焼きが参加してきます。
「たいていのたまごは とりにならずに たべられちゃうからね」
とは、大きな卵焼きの言葉。
鳥に成長すれば空を飛べるけれど、卵焼きになっては空を飛べない。。。
まさか、この絵本で食べられるという運命を背負った卵の気持ちを
知ることになるとは、思いもしませんでした。
絵本の中の卵焼きは、幸運にも空を飛ぶことが出来、そして卵焼きにも
なることが出来ました。でも、飛ぶチャンスのないまま、卵焼きとして
食べられる卵がほとんどなわけで。。。
今後、卵に対しての見方が変わりそうです。
思わぬ展開に最後までしっかりと読んじゃいました。