昨年4年生の夏のお話し会で読みました。
自転車が“足”のギャングエイジの彼らには、自転車を無くした主人公の気持ちを、自分の身に置き換え聞いていたようです。
心ならずも、八つ当たりがトカゲに飛び火ならぬ飛び石して、しっぽが切れてしまった瞬間の静寂が何ともいえません。
自転車に乗っていた頃の、主人公の周辺の四季折々の景色が、本当に美しく描かれています。
少年の人生の中で、トカゲとのほんの一瞬の時間が、繊細な心象風景を交えつつ述べられています。
少年の気持ちの推移をくみ取り、読む事は難しかったかな?と思いましたが、後日立ち読みした、小4の国語の長文読解問題に掲載されていましたので、学齢的には選書は間違っていなかったかなと思います。