日本人には、「謙遜が美徳」という風潮があります。やたらと自慢しないという「奥ゆかしさ」でもあります。でも一方、それは、「自分で自分の良さを認められない」ことにもつながります。
以前、テレビで、日本人と外国人に「あなたの良いところは?」とインタビューする場面がありましたが、外国人は堂々と「私は・・・」と答えているのに対し、日本人は答えにつまっていたのが印象的でした。
この絵本を読んで、もっと自分の良い所に自信を持ちたいな、それは決して悪いことではないなと思いました。「自慢している」というよりも、動物たちは、みんな自分に自信を持って自分を大切にしていると感じました。それは他者を認めることにもつながっています。だって、「みんな ながくて りっぱ」ですものね。
見返しの絵、ニワトリくんが一生懸命、長さや高さを測っていところがカワイイです。ニワトリくんの「ながさ」のオチが、この絵本を面白くしていますね。