前々から学校での読み聞かせに使おうと狙っていましたが、長い(10分位)のと、結末が安易なのではないかと思えることもあって、躊躇していました。が、とうとう5年生の教室で読んでみました。
最初は「自分とは何か」ということを問いかけるような本を用意していたのですが、娘の「考えさせられるより、ワクワクして面白い本の方がいい」という意見に従って、この本に変更したのです。結果は、思いがけず大受け。今まで何回か読み聞かせをした時は「じっくり静かに聞いてくれてありがとう」という様子だったのが、「この子達も、本を読むのを聞いて声をたてて笑うんだ」と新鮮でした。
他の方々も書いていらっしゃるように、悪ブタのダイナミックな家の壊し方が大受けで、一緒に聞いていた担任の先生に、思わず心の中で「先生こんな破壊の場面の多い本を選んですみません」と謝まりたくなるほどでした。
その他にも「ふーっと吹いて、ぶーっと吹いて壊してやる」とか「ぼくたちのぴんぴんのひげが嫌だって言ってるもん」などの繰り返しも心地よかったようで、反応が返ってきました。
結局子どもって幾つになっても、ダイナミックなものが好きなんですね。また、この話は誰もが知っている『3びきのこぶた』と役が反対なので、本来ビクビクしているはずのブタが堂々と悪ぶって出てくるだけで、もうクスクス笑いたくなってしまうようです。
自分ひとりで頭の中で勝手に本の評価を決めてないで、どんどん読んでみるものだと改めて思いました。