最初は「3びきのこぶた」のパロディーくらいの気持ちで図書館で借りて、読み聞かせしてみました。
でも、内容はそれ以上。
どんなに頑丈な家をつくっても、壊されてしまう。
そして意外な方法で最後を迎える。
ぶた、おおかみ、これは異民族とか国どうし、と読み替えてみると我々大人にも警鐘を与えているのではないか、と思います。
国を守ろうとして武器で自衛をすると、相手はもっとすごい武器でやってくる。それがエスカレートしてとどまる事を知らない。
それを以って、「平和を守る」為に武装するのだ、という。
しかし、本当の平和はそういう処にはない。人と人(この本だとブタとオオカミですが)が個々でわかり合い、融和することが、本当の平和につながるのだ、、、、と。
右傾化、ナショナリズムが台頭しつつある、今の世の中に警鐘を与えてくれている内容でもあります。もちろん、そんな難しい事を考えなくても、素敵な本ですが、私は、そう思いました。
子供にも、「わかり合うことが本当の平和」と教えたいです。