親戚の古くて大きな家に行き、ともきくんはたくさんの神様にあったようです。
こういうお家では、住み着いている神様を家族のように自然に受け入れ生活しているんですね。
確かに私の祖父母の家も古くて大きかった。
お正月やほかの節句のようなハレの日だけではなく、日常祖母は珍しい頂き物をした時など、「かまどさんに〜」とか言って小皿に載せて台所の隅へ置いていました。
それを見ると、その小皿の置いてある小さなスペースが、急に有り難いエリアに見えて来て、不思議な感覚になった記憶があります。
人が住んで、家を守る神様たちが、住人がどんなに代替わりしても
いつまでも見守っていてくれているんでしょうね。
この作品を読んで、家は人が住んで生かされる、という意味も分かった気がします。
人がいなければ、家に神様も住み着かないでしょうから。
どこに住んでも、日々の無事を感謝して手を合わせる心がけをしたいと思いました。