四人組が森にやってきて、鳥を捕まえようとします。
「しーっ」「そっと そーっと」。そんな場の空気を読まず「ハロー、とりさん げんきー?」と元気に声をかけたり、「ここぞ」というところで「いまだ!」と叫んで、場をだめにしてしまうおちびちゃん。
そんなおちびちゃんは、鳥たちに友好的に接して仲良くなり、周りは鳥だらけ!ところが、その鳥たちを他の三人が襲いかかると、今度は鳥たちから攻撃されて、四人で揃って逃げ出すはめに・・・。
絵はとてもおしゃれだし、おちびちゃんと他の三人の態度のずれや、「しーっ」と「いち にの さん・・・」「いまだ!」のテンポの良さが面白い絵本だなぁと思いました。
ところが、すごいものを見つけてしまいました。
表紙をあけて、さらに一枚二枚とページをめくって、左、奥付の上に、ちっちゃなちっちゃな文字で、アインシュタインの言葉が書かれています。
「平和は力づくでは保てない。理解しあうことでのみ得られる。 アルバート・アインシュタイン」
あー、びっくり!!
2015年の夏 現在。今、とても大事な言葉が、こんなところにひっそりと隠れているなんて・・・。と思うと、おしゃれでお茶目で可愛い絵本が、実はそれだけでなく、とても深い絵本に思われてきました。