ウサギの男の子が主人公。
大雨の日に生まれたので、この子が泣くと、雨が振るようです。
「雨男」とか「雨女」とかいうのはよく聞くけど、
「泣くと雨が降る」というのはなかなか大変です。
一人でお留守番させて買い物に出たお母さんも、
雨に降られて慌てて帰って来る始末。
遠足の前にクラスメートが続々やってきて、
「おまえ、明日泣くなよ、絶対泣くなよ。」って
みんなで念を押しているあたりなんて、
うさぎ君には気の毒だけれど、なんだか笑っちゃいました。
最後は、ちょびっとは泣いちゃったけど、
でもみんなの為に泣くのをガマンしたうさぎくん。
そんな彼のために、そして遠足にいけなかった彼のために、
お土産をぞくぞく持ってくるクラスメートたちの姿が、
とっても暖かくて、
すごくいい結末でした。