すーくんがお父さんに木になってというと、お父さんが木になりました。
木登りしたり、虫に驚いたり、鳥の様子をたくさんお話してくれるすーくん。けれど、(きはなんにもいわないの)となにも言わないお父さんの木。
子供から見たお父さんって、登れるほどの木のように大きく偉大で、たくましい。お母さんのように小言も言わないし、木登りは危ないからやめようではなく、ちょっとくらい危ないことでも自分の力で出来るように経験させてあげて、いつでも子供のことを大切に見守ってくれる。
そんな素敵なお父さんの姿が描かれていました。
息子とお父さんの距離感がとても心地よいお話でした。
水彩画も優しい雰囲気が出ていて物語にピッタリでした。