表紙の絵のライオンはとても怖そうな顔をしているのですが、思いやりのあるとても心の優しいライオンです。石で出来た動物も、一度は動くことができると言うことを聞いて、サラと弟の赤ちゃんを助けたのでした。ライオンは、雪で凍えてしまう二人の為に石で出来た目から涙さえ流れてきて、籠の中のあかちゃんを咥えてベンのもとへ、そしてサラを咥えてベンのもとへ、最期の力をふりしぼって台座の上へ登ったのでした。公園まで自由に走って行き、跳ねたり寝そべったり、なにかを追いかけたりすることを夢見ていたライオンですが、念願が叶わなくてもサラと弟のあかちゃんを助けれたことに満足していると思いました。とても幸せそうな顔に変わったライオンは、子どもたちからも慕われるようになったし、あかちゃんだった男の子とサラもライオンにいつも感謝の気持ちを忘れないで抱きしめてくれてよかったなあと思いました。