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ほんをひらいて」 夏の雨さんの声

ほんをひらいて 文:トニ・モリスン&スレイド・モリスン
絵:シャドラ・ストリックランド
訳:さくま ゆみこ
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2014年10月17日
ISBN:9784593505661
評価スコア 4.35
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みんなの声 総数 19
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  • いつだって、読書日和

     読書週間の歴史が古い。
     もともとは1924年に制定された「図書週間」にさかのぼる。当時は11月の中旬だったそうだ。現在のような形になったのは戦後まもない1947年。文化の日をはさんだ10月27日から11月9日までの2週間となったのは戦後の2回目からだそうだ。
     「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という趣旨のもとつくられたこの週間も、今年(2015年)で69回を数える。今年の標語は「いつだって、読書日和」。
     雨がふれば室内で、晴れた日には公園のベンチで、そういつだってどこでだって本は読める。
     電気がなければ、月の明かりでさえ読めてしまう。本というのは実に便利なものだ。
     それに本さえあればどこにだって行ける。過去であろうと未来であろうと。秘境であっても大都会でも。
     そんな本に見向きもしないなんて信じられない。
     そんな人たちに、この絵本を読んでもらいたい。

     ちいさな女の子ルイーズは黄色いレンンコートを来て、今日もおでかけ。
     さてさて、どこに行くのだろう。
     ルイーズは道のそこかしこでいろんな世界を体験している。道端でハーモニカを吹いている青年。大きな犬。古ぼけたおばけ屋敷のような家。薄暗いごみ捨て場。
     とうとう雨まで降りだして、それでもルイーズはどこに行くのだろう。
     彼女が着いたのは図書館。
     ちいさなルイーズの前にずらりと本が並んでいる。

     「ほんは、たんけんしたり、かんがえたり、ゆめをみたりするのをてつだってくれるんだ」。
     ルイーズは本の世界を、自由に(そう、本を読めばいつだって自由だ!)とびまわっていく。
     こわかったことも暗い気持ちもいつの間にか忘れてしまっている。
     「ほんをひらけば、いろいろなせかいがみえてくる。ほんをひらけば、しらなかったこともわかってくる」
     まるで読書週間の標語みたいだが、本当にそうなのだから仕方がない。

     本を読まなくなった人たち、本を読めない人たち、がこの絵本を読んで、本の世界を楽しんでもらいたい。
     最初のページの献辞に、作者のトニ・モリスンはこう書いている。「あらゆる場所の図書館員のみなさんへ」と。
     これはきっと、図書館員さんへのエールだろう。

    投稿日:2015/11/01

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