虔十って,いくつになってもとても素直な人なんだと思いました.どんなに周りの人たちに冷やかされても,いじわるされても,純粋で素直なままでいられたのは,お兄ちゃんをはじめ温かい家族があったからなのかなと思います.
虔十が杉苗700本買って欲しいととんでもないことを言ったときに快くOKしてくれたお父さん,そして百姓の冗談を真に受けて枝打ちした虔十に,「いい焚きものができたな」と笑って言ってくれるお兄さん.周りから,少し足りない虔十と思われていることは知っていると思いますが,虔十をきちんと一人の人間として認めてくれています.
虔十の杉林が,地域の子ども達の恰好の遊び場となり子ども達を育み,これからの時代を担っていく人々を誕生させたなんて,すごいことです.
少し足りなかろうがどうであろうが,自分の信念を通した虔十と,それを支えてくれた家族があったからこそ,虔十公園林はこれだけすばらしく,多くの人の愛する場所になったのだと思います.