娘がとても気に入り、私も可愛い絵に釘づけでした。
優しい風合いの色で描かれた
可愛いキャラクターと素敵なお花たち。
とても絵と雰囲気がいいです。
絵に惹かれて何度も読みますが
とてもお話もしっかりしていると思います。
なんでもいーよと言う優しいイーヨ。
なんでもやーよと言うちょっとひねくれもののヤーヨ。
ふつうにみたら後者がどう考えても嫌な役なんですが・・・
イーヨはみんなにいーよとお花を全てあげてしまい、
結果的に一番近くのヤーヨを傷つけたのです。
ヤーヨは言葉ではもうやーよと言って出ていきます。
でも山へ行ってたくさんのお花をイーヨに摘んできてくれるのです。
ヤーヨにもイーヨを想うとても優しい心がありました。
再びお花に囲まれる二人に親子で安堵し、
言葉だけでは見えないヤーヨの意外な優しさに心打たれました。
断るか、受け入れるのか。
イーヨとヤーヨという非常にシンプルな二人が出てくることで
「これはどちらがいいのかな?」と考えやすくなっています。
娘は友達にするなら当然イーヨだと。
「なんにでもいーよ、なんにでもやーよ、なんてママが言っていたら
どっちも困るよね?」と話しました。
自分にとって、大事な人にとって、
そのたびにいいほうを考えて、こたえることだって本当の優しさ。
イーヨとヤーヨ、お花のお返しを持ってきたみんな、
全登場人物が絵の雰囲気と同じく、とても優しい心を持っています。
読んでいて心地よく、ほっこりしてしまいます。
子どもにも読みやすく、考えさせやすい、
そして絵を眺めるだけでも癒されてしまうほど、とっても可愛い。
ぜひ手に取ってほしい絵本です。