ゲームファンタジーくさく、また文章や構成がちょーっと読みづらいので 本来ならB級ファンタジーなんてけなしてしまうところですが、世界に引きずり込まれていくのはさすが。
漫画調だけど伝えたいパワーいっぱいの絵。読んでる途中で確かめたら、作者本人の絵。
モノカキとしては、自分の話に絵がつけられるほどマイワールドを表現できるものはないと思う。それだけに作者の思いが詰まっている、ホームベースストーリーかな。双子の王女だし。
主対象であろう小中学生はドップリはまれると思う。
個性豊かな双子の王女に対して「子供は大人に迷惑をかけてしかるべきもの。大人にとってそれは当たり前のことで そんなことで大人は傷つかない(大人はそのためにいるのだから、どんどん大人を使って乗り越えていきなさい)」との お付きの魔導士のセリフが真骨頂です。
小3の娘は、心の杖というほどハマり、何度も何度も読み返していた。夏休みの読書感想文も書いた。
フルートをやってみたいと言い出したのも、この本の影響だそう。今は戯れにかき鳴らす程度ですが、この本を思いながらの演奏は心休まるひとときになっている様子。
心の糧になっていたことは間違いない。