ベネチアのサンマルコ広場に実在する四頭の黄金の馬、ベネチアの総督ドージェから、モーパーゴが想像して書いた物語だそうですが、動物を主人公にして数々の物語を手がけてきた作家ならではの、愛情たっぷりのお話です。
メロン売りのメロンを運ぶジョジョは、劣等感のかたまりでした。
飼い主からも決して愛情を受けている訳ではありません。
でも、お姫さまに気に入られてから生き甲斐を見つけ、そして町のみんなを助ける事で英雄うにまでなることが出来ました。
馬とロバのの対比、高貴なものと貧しいもの対比の中で、ジョジョはとても象徴的に描かれていました。
海の水が流れ込んでくる水害は、ベネチアならではの自然災害でしょうね。
興味深い絵本です。