バーバラ・クーニーの挿絵ということで読んでみたかった本です。
最後は涙なしには読めませんでした。
息子に読み聞かせをしながら泣くのをじっと我慢しながら読みました。
あとがきには、「四十年もまえに出版」とありますので、日本での発行から考えると60年以上も前の話ということになりそうです。
大家族のセッパラ家。クリスマスを前にしてマッティの乗った船が行方不明という知らせが入ります。
そんな中でも子どもたちはクリスマスがどうなるのか?心配ですよね。
自分のことだけでなく、エルッキが家族の喜ぶ顔が見たいということで行動する姿が健気だと思いました。
元々フィンランドから移ってきた家族ということなので、クリスマスの
風習にフィンランドらしさが伺えるのも印象的でした。
家族がお互いに惜しみなく愛情を与え合う姿がいいです。
家族愛がしっかりと感じられ読んだ後幸せな気持ちになる児童書です。
クーニーの挿絵もいいです。
クリスマス絵本もいいですが、クリスマスの時期、こんな素敵な児童書を読んでクリスマスを迎えるのもいいなあと思いました。