秘密基地を共有しあって、わき目もふらず夢中で遊んでいる子供が描かれています。
私には、もっとこうして遊びたかったという思いと、もうたくさん経験したという思いが交錯。
甘酸っぱく、それでいてほろ苦い思いがこみ上げてきました。なんの記憶なのでしょうね。
これは夢中で遊んだことのある子供なら、深く共感できる本なのではないでしょうか。
石ころひとつ、ガラス瓶ひとつがキラキラの宝物に見える。私にも経験あります、石集めの好きな娘もきっと経験中だと思います。
そんな子供へ、子供心を持つ大人へ、大人への読み聞かせにも良いと思いますよ。
惜しむらくは、本のつくりが懐古なので仕方ないのかもしれませんが、思い出を話している感じで、あの頃はこうだった……こんな風だった……と、ポツリポツリ繋がっていくのが歯がゆかった。
もっともっとドバ〜ッと溢れる思いを感じたい内容だったので。