人生、年を重ねると悔やむこと多くなるものですが、中でも歯もそのうちのひとつだ。
なんといっても、昔の歯医者はこわかった。
女優室井滋さんが文を書き、絵本作家の長谷川義史さんが絵を描く、絵本界のいわば黄金コンビが2014年に発表した歯の予防を推進するこの絵本の主人公であるヨシオ君も、歯医者が大の苦手。
「あの歯をギ〜ッとけずる音、空気をプシューと送り込む音」は、きっと誰もが嫌いなはず。
でも、ヨシオ君は知らないのです。
最近の歯医者さん、というかデンタルクリニックと名前すら軽やかで、音に関してはあまり変わっていないけれど、昔と違って先生の優しいことといったらない。
昔は鬼のような歯医者が多かったが、今は天使。
あ〜あ、昔から天使の歯医者さんがいたら、こんなにも悔やまないのに。
この絵本では歯が全員悪いヨシオ君一家(飼い犬のポチまで歯石がたまっていると嫌われている)が、隣の歯キラリ〜ン一家が何故きれいなのかを偵察しています。
と、どうでしょう。
食事のあとにデザート食べて、さらにはおしゃべりも楽しく、おしまいには「アゴアゴワルツ」で歌い踊りまくっているではないですか。
ここから、この隣の一家の歯がきれいの秘密を解き明かしていきます。
と、すっかり歯の予防推進にはいっていきます。
よい子の皆さん、ヨシオ君のように虫歯になる前に歯医者、いいえデンタルクリニックで一度見てもらいましょうね。