京極夏彦さんの怪談絵本と聞き、迷わず手に取りました。
まず表紙。
山科理絵さんの絵が、ものすごく魅力的で、
それだけでちょっと酔っぱらったみたいな・・幻想的な世界に引き込まれます。
これはタイトルから連想するように「子取り」のお話なのですが
子供をさらってしまうその妖怪自身の姿は終始描かれず
ただただ、恐怖スポットと思しき背景のなか
お面を付けた少女とクロネコが徘徊します。
真夏に読んだのに
背筋を寒いものが走るような感じが這い上がってきて
ページを繰る手が、すこし緩みました。
最後には、お面と黒猫の見切れた後姿・・。
すごい一冊に出会っちゃいました・・。