息子の教科書に「ききみみずきん」が載っており、
とてもなつかしくなりました。
でも、あれっ?再話が違うなあ。
私の知っているのは・・と思い探したのがこの作品です。
働き者の藤六がお父さんの頭巾をかぶると
小鳥や木の話しを聞くことができるのです。
そこで病に苦しむ娘の病気を助けることができたというストーリー。
最後にお母さんといつまでも鳥たちの歌を聴いていたというのが印象的です。
よくばりな長者がでてきますが、昔話にありがちな教訓や
お説教臭さは感じず、ファンタジーの世界のようで、
とても楽しく大好きなお話しでした。
思い入れが強いと、ついつい自分の知っている話(再話)が
一番いいと思ってしまいます。
その点、息子はすでに昔話にはいろいろな再話があることを
知っています。
私が子供の頃はそんなことはちっとも知りませんでしたが・・。
「へぇー、このお話しもおもしろいね」と柔軟に受け止めていました。
私より大人だなぁと思わず思ってしまいました。
「うりこひめとあまんじゃく」というお話しも入っています。
「『あまんじゃく』って何?悪魔の子供?」と不思議なものに
興味深々の様子でした。