72歳になったエマおばあちゃん。
子どもや孫やひ孫が遊びに来る時は、ごちそうを作って家中に花を飾って出迎えます。
でも、みんなはいつだって、ゆっくりする暇もなく帰ってしまいます。
そんなエマおばあちゃんが見つけた、とびきりの趣味…。
エマおばあちゃんの余生の楽しみは、エマおばあちゃんの心だけはなく、周りのみんなの心をも満たしてくれるものでした。
そして、私たち読者の心まで…。
普段、挿絵として見ているバーバラ・クーニーの絵が、こうしてお話の中でエマおばあちゃんの絵として額に飾られているのが、とても新鮮でした。
クーニーの絵のすばらしさに、改めて感激しました。
最後の場面、絵筆を持って満足そうなエマおばあちゃんに、こちらまでにんまりしてしまいました。
おばあちゃんの画廊を訪れたくなりました。