居間のTVの前にずっと長い間あった布張りの椅子は破れてみっともなくなっていました。おまけに近所の困ったおばちゃんがバザーに寄付された手品の変な液体をこぼしてシミまであります。
椅子は買い替えることになって、ひとまず納屋に入れました。
ところが、こどもたちが聞きつけたのは納屋にいるぼろイスの声でした。
捨てられてしまう気の毒なぼろイスと思えたのは、初めだけ。
このぼろイスの厚かましさときたら、もう手に負えないのです。
TVの前にずっとあったことや、座っておしゃべりした人のことなどが、このぼろイスの性格を作ってしまったようですね。
一体どうなるのかしら、、と心配になりますよ。