ひまわり畑の前にラベンダーを一輪抱え立っているオコジョ。
タイトルから、人間との心温まる交流のお話かな〜?なんて思いながら読みました。
確かに羊のメメールちゃんと牧場に来る前に育ててくれていたお嬢さんとの心の交流ではありましたが、さらに、オコジョのタッチィとメメールの友情が素敵です。
自分で大切に持っていることで、毛を刈ることをしぶしぶ承諾したメメールちゃん。
その毛を見張っていたタッチィが、強い風に毛もろとも吹き飛ばされ、見張りの約束を破ってしまうページにハラハラしました。
でも、ここからのタッチィの奮闘とアイディアの素晴らしさにホロリとさせられました。
夏の朝・昼・夕の景色がとにかく美しい。
特に夕景は、かつて幼い頃どこかで眺めたことがあったような、たまらなく懐かしい気持ちになりました。
シリーズ作品のようなので、他の作品のタッチィの活躍も読んでみたいと思います。