『田舎のねずみと都会のねずみ』をふと思い出しましたが、こちらの作品も魅力的です。
お話会のお母さんの中に、熱烈なレオ・レオニのファンの方がいらっしゃいますが、彼の作品の核に流れる“思いやりや優しさ”が、読後たくさんの方にさわやかな余韻を残すからだと改めて納得します。
また、この作品では、おもちゃを大切に長く愛してあげましょう、というメッセージもさりげなく読者に送られています。
この押し付けがましくない手法もレオ・レオニの作品の味のあるところですね。
ゼンマイ仕掛けのねずみウィりーをうらやむアレクサンダでしたが、願いがが叶うチャンスに彼が望んだことに、お子さんはどんな反応をするか、そばでそ〜っと見つめる楽しさもある作品ですね。
素敵なお話でした。