娘たちにこの絵本を読んであげたときのことです。
「ちょっと長いお話だったけど、いいお話だね。好きなお話だな。」
絵本としてとくべつ長いお話ではありません。
一つ一つ丁寧に、段階を踏んで話が展開していくところを、長いと感じたのでしょうか。
ですが、物語としては必要なところを盛り込んで、最後はすてきな音楽家になるマヌエロに、自分を重ねる事ができたのだと思います。
素敵な音楽を奏でられるようになっても、マヌエロはカマキリ。
虫たちがマヌエロのチェロにうっとりしていても、演奏が終わると逃げてしまいます。でも、マヌエロはそんなことおかまいなし。そんなマヌエロのキャラクターも魅力的な絵本です。