長新太さんの絵本だ!きっとまた奇想天外な事が起こるのだろう!
と、分かっていながらも…
“そよそよとかぜがふいている”
そう、そんなゆったりとした中でこの流れの中で起こっている、異様な光景。
大きな手を持つネコによって、顔をおにぎりにされていく動物たち…。
「なぜ?なんのために?」なんて、そんな質問はナンセンス!
ただネコはおにぎりを作るのが好きなのです。
分かっているのはそれだけ。
長さんは本当にすごい。無意味な物を絵で表現してしまうなんて。
そして読み手に強烈なインパクトを残していくのです。
“おにぎりをつくるのがだいすきなネコのおはなしです。”
最後の一文が「でした。」ではなく「です。」で終わるのが、冒頭のような印象も与えますね。
またそよそよとかぜがふくと、最初のページに戻って物語が始まりそうな…そんな絵本です。
上手く言えないけど、理屈じゃないから夢中になれる!
そんな絵本です。