こちらの作品は、「いえでをしたくなったので」(1969年初版・日本2014年)で絵を担当したドリス・バーンさんが、作・絵の作品(1965年初版・日本2015年)です。
アンドルーは、5人兄弟の真ん中、他の兄弟とは、遊びのこのみが違います。アンドルーは、もの作りに熱中しています。
このもの作りがエネルギッシュで、あまりにも見事なのに、笑ってしまいます。
問題は、これを家の中でやってしまうので、家族の中で嫌われ邪魔にされてしまいます。
そこで、アンドルーは、自分だけの秘密基地を作るべく、家を出て、牧場を歩き、・・・・・・森をずんずん入っていき、やがて原っぱにたどり着き、そして、自分の秘密基地を作り上げます。
この後、森からひょっこり現れたのは、鳥が大好きなアリス・バードック。
アンドルーは、アリスにも秘密基地を作ってやります。そして、次々に森を抜けてやって来た友だちに、・・・・・・。
このたくさんの秘密基地の個性的で素敵なこと。
子どもたちが、家を出て来た事情に合わせて、とっても魅力的に出来上がっています。
さて、そのころ村では、大人たちが大騒ぎ・・・・・・。
子育てという日々の喧騒さの中で、見落としてしまいがちな子どもたちの個性。
子どもが何に夢中で、どんなに大切にしているのかに気づかないことも多々あるのが、大人の事情ともいえるでしょう。
子どもの成長の芽を摘み取らぬよう、あたたかい目で共感し、見守ってやりたいものだと思います。
エンディングは、読んでお楽しみにという事で、・・・・・・。