いもとようこさんの世界の名作絵本シリーズの一冊です。
私たち親の世代なら誰もが知っているお話しですが、この本は内容を現代風にアレンジしてあってとても読みやすく、子供が理解しやすいと思います。例えば、町のねずみが住んでいるのが大きなマンションだったり、ごちそうがエビグラタンだったり。都会の描写の中にも、車や排気ガスが出てきて、もともとは昔からあるお話しであることを感じさせません。
原作に忠実に訳すべきかどうかについてはいろいろな意見がありますが、この作品については私は良かったと思います。原作の言いたいことをとてもわかりやすく伝えていますし、そこに流れるユーモアもきちんと汲み取られていると思いました。
時を経ても名作といわれるものは色あせないですね。このシリーズ、マッチ売りの少女や、フランダースの犬なども出されているようなので、ぜひ子供と一緒に読んでみたいと思います。