5年生のエレーヌはひとりぼっち。居場所がどこにもない。
“あの子”たちがそこらじゅうにいて、悪口をらくがきする。
心が痛くなります。でも、悲しくなるけど、こんな思いをしている子どもたちは、きっとたくさんいるはずです。
つらい思いをしているエレーヌですが、『ジェーン・エア』の本を読んでいます。彼女が読んでいる場面も、描かれているので、その世界を一緒に感じることができます。
悪口、冷たい視線にじっと耐えているエレーヌの姿に、つらくなりますが、母親の存在が、大きな力を与えてくれます。
そんな彼女に、ちょっとした変化が起きます。
自分が気にしなければ、悪口は悪口でなくなっていく。
何が、彼女をそんな気持ちにさせてくれたのか、じっくりと読んでほしい一冊です。