旅をしながら くつ修理をして暮らしている、ドラテフカ(くつやさん)のお話です。
ドラテフカは、アリやハチやカモが困っている時に親切にしてあげました。すると、みんなは喜んで、「あなたがお困りの時には、私たちが助けましょう」と言ってくれます。「こんなに小さな者たちに、いったい何ができる?」と、ドラテフカは気にも留めませんでしたが、その後、窮地に陥った時、約束通り、みんなが助けてくれたのでした。
昔話なので、ストーリーは単純でわかりやすいです。ドラテフカが難題を持ちかけられる度に、読み手の子どもたちはドキドキ! そして、助けがやってきて解決できて、ほっ!とする、を繰り返すことでしょう。
貧乏な若者(ドラテフカ)と 塔の中に囚われたお姫様、そして魔法使いがでてきます。ラストは立派な結婚式!いかにも昔話らしいですね。ドラテフカの「小さき者への優しさ」がポーランドの人々の心をとらえ、昔話として語り継がれているようです。