まずしい暮らしながら、きれい好きなおばあさんは、猫のモルトと穏やかに暮らしていました。
ところが、助けた’ちいさなさかな’がなんと湖の王さまで、なんでも願いをかなえてくれることになったことで、おばあさんの暮らしは一転します。
途中までは、おばあさんの幸運にわくわくしながら読んでいました。が、しだいに、この幸運がおばあさんを幸せにはしていないことを知ります。
’ちいさなさかな’の王さまが、おばあさんの変わりようを嘆くところで、さみしい気分になります。が、最後はおばあさんも我にかえり、ほんとうに自分に必要なものは何であるかを知り、とてもいい結末を迎えるので、ほっとします。
ほんとうに自分に必要なものが何なのか、考えさせられます。
そしてほんとうに必要なものはあまり多くないのではないかと思います。
娘は自分で選んだ本でもあり、また、展開がおもしろく、一気に読んでしまいました。