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すばらしき父さん狐」 多夢さんの声

すばらしき父さん狐 作:ロアルド・ダール
絵:クェンティン・ブレイク
訳:柳瀬尚紀
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\990
発行日:2006年01月
ISBN:9784566014138
評価スコア 4.33
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みんなの声 総数 5
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  • あっぱれ!

    • 多夢さん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子12歳

    知り合いから頂いたこの本を、娘が読んで、いたく気に入り、
    私に薦めて来ましたので読んでみました。

    登場するのは、三人の農場主。いずれも成功者で金持ちでした。
    そしていずれも、いけ好かないしみったれ。
    名前は、ブヨブク、ブクゼニ、ゼニシブリ。
    しりとりのような三者の名前です。
    そんな三人が飼育しているニワトリやアヒル、七面鳥を、
    ちょっと失敬していたのが父さん狐。
    ある日、彼らに巣穴を見つけられ、
    おおがかりなトラクター攻撃を受けます。
    狐一家は、死に物狂いで、地下にトンネルを掘って逃げます。
    けちで意地悪な三人の農場主と父さん狐の知恵比べが始まります。

    愛する家族のためとはいえ、父さん狐の賢さは必見。
    あっぱれとしかいいようがありません。

    一方、人間の間抜けで愚かさは、ただただあきれるばかり。
    同情の余地なし!です。

    だから、父さん狐の活躍は素晴らしく、読んでいて気持ちがいい。

    自分は人間でありながら、きつねたちを応援しているのです。
    きっと、娘もそうだったのでしょう。
    それくらい、父さん狐に入れ込むほどのおはなしだったと思います。

    この物語の中で、私が印象に残ったことばがあります。
    「ほんのちょっぴりでも気がとがめないのかい?」という穴熊の疑問に、
    父さん狐が答えます。
    「この世のどこに、わが子が飢え死にしそうだってのに、
    ニワトリの2羽や3羽くすねもしない親がいるか?」

    家族の為に頑張るのがおとうさんです。
    こんなおとうさん、素敵だと思いませんか?

    投稿日:2012/10/29

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