2007年度の絵本ナビ評価ランキング2位の作品。
しかも、最後に抜かれたものの、長い間1位を守ってきたという注釈つきの作品。
読んでみてやはり納得。
ママたちの支持を得て大ブレイクしたというのは理解できました。
そこには、生誕を待ち焦がれる家族の姿が、おかあさんのおなかの中にいるあかちゃんの目を通して描かれています。
おへそのあなを通してのあかちゃん目線だから、家族は逆さま。
そして、あかちゃんは疑問に思います。
「なにをしているのかなぁ」と・・・。
あかちゃんの生誕に対する気持ちの高揚を、こんなに上手く描いた作品に御目にかかったことはありません。
我が身を振り返り、あの感動が蘇ってきた思いで一杯になりました。
最後の2頁は、とても涙なしには読めません。
「そして、そのよる
いいました。
おへその あなから
いいました。
きこえないようにいいました。
○○○ ○○○○
○○○○○」
絵本の世界の珠玉の一言と言って良いでしょう。
いつ読んでも、どんな世代でも感動できる絵本だと思います。