ロングセラー
どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

  • かわいい
  • ギフト

おぼえていろよおおきな木」 アダム&デヴさんの声

おぼえていろよおおきな木 作・絵:佐野 洋子
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,100
発行日:1992年
ISBN:9784061318847
評価スコア 4.7
評価ランキング 1,811
みんなの声 総数 22
「おぼえていろよおおきな木」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く
  • 自然とはなんと寛容で力強い存在

     学生時代に「100万回・・・」に出会い、息子を産んで再び再会しました。
     その後、「シズコさん」(新潮社)を読み先生の生育歴を知り、衝撃を受けたことを思い出します。
     お母さんに愛されていないと思いこんでしまったガラスのように繊細な幼心と聡過ぎる視点。
     以後、お母さんの死まで、お母さんを愛せない自分を客観的に長め続けるこの作品の重苦しさと真実。
     これ以降、先生の作品を読むと、行きつ戻りつの主人公たちの“素直な自分の気持ち”に気づくまでの内面の振幅に、先生の人生のバックグラウンドを想起させられました。
     創作活動を通して、先生はご自分の気持ちを昇華させていかれたのかな、とも思いました。

     この作品は、初版が「100万回・・・」の前年のようです。
     大きな木のかげの小さな家に住むおじさんが、大きな木に悪態をつきつつ、お話は四季を巡ります。

     大きな木によって与えられていた恵みもあるのに、もたらされた小さな問題をあげつらい、文句ばっかりのおじいさん。
     ここまでは、笑って読んでいられましたが、おじいさんがこの大きな木を切ってしまったところで、絵本ということも忘れて呆然です。

     さて、これ以降の快適なはずのおじいさんの生活は、・・・。

     息子は、「気づくのが遅すぎ!」と怒っていましたが、私は、大きな木により得ていた恵みにおじいさんは気づいていたと思いたい。
     素直になれず、勢いで切ってしまったと考えたい。

     取り返しのつかない事態を認識し、自分のちっぽけな意地により事の重大さを招いてしまったから泣いたのでしょう。

     それにしても、自然とはなんと寛容で力強い存在なのでしょう。
     新芽は、おじいさんへの“許し”の証であり、おじいさんの人生の歩み方を変えてくれたのだと思います。

    投稿日:2011/03/09

    参考になりました
    感謝
    1

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「おぼえていろよおおきな木」のみんなの声を見る

「おぼえていろよおおきな木」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

しろくまちゃんのほっとけーき / もこ もこもこ / きんぎょがにげた / きんぎょがにげた / はらぺこあおむし / いないいないばあ / はじめてのおつかい / どうぞのいす / ぐりとぐら / だるまさんが

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



絵本ナビがこの冬イチオシ! 『一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』レビュー大募集

みんなの声(22人)

絵本の評価(4.7)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット