ジャガイモが大好きな娘が選んだ本です。
青い国と赤い国が戦争をはじめました。
両国の谷に建つ一軒の家にはお母さんと男の子が2人で
ジャガイモを育てながら暮らしていました。
男の子達はホクホクのジャガイモ料理が大好き。
「今夜はコンガリ焼いてチーズをのせていただきましょう」
「とろとろのマッシュポテトにしましょう」
活字だけですが、とても美味しそうです。
男の子達は青い国と赤い国に志願して兵隊になってしまいます。
お母さんは泣き崩れました。
戦いはいつまでも続いて…お腹をすかせた兵士達を連れて
男の子達はお母さんのいる谷間の我が家に向かいましたが
青い国と赤い国が鉢合わせして大砲をうつ戦いになってしまいます。
壊れる我が家、起き上がらないお母さん。
泣き叫ぶふたりの息子。
しばらくしてから母さんは立ち上がり、ジャガイモはいっぱいある、
食べたかったら約束すること。「もう戦わない、お母さんのもとに帰ってぎゅっと抱きしめること」
兵士はジャガイモ母さんの、あたたかいジャガイモを食べて
故郷に帰ってお母さんに抱きつくのでした。
ジャガイモとお母さんがとてもあたたかい、印象に残る本でした。
娘にはちょっと難しかったかもしれないけれど
なんとなくでもいいから憶えておいて欲しいなと思う本です。