中央線の車窓からの景色が実に丁寧に細かく描かれています。もちろん月日の流れとともに多少変化している部分もありますが、要所要所をしっかり押さえてあるので楽しめます。沿線在住ではないので初めは今1つ関心がわかなかった3歳の息子も、その後沿線のとある場所に出かける機会があり、その時のことをよく覚えていて、「ここをお父さんと通って行ったよ」と嬉しそうに指差すようになりました。
本に載っているのは車窓の景色のうちのほんの1部で、他にもっと魅力的な部分があるのに省かれてしまったような感じがするのは少し残念ですが、親子でこの本を片手に、中央線に乗ってみたくなります。