「あっ『いわしくん』の!」と手に取りました。
鮭はけっこうな頻度で食卓に乗りますし
「園児や小学生が小さなバケツを手に手に稚魚を放流」とか
「村上で塩引き鮭の講習会」といったニュースを
毎年目にする身近な魚。
でも、模様がかわるなんて知りませんでした。
ベーリング海やアラスカ湾まで行っちゃうのも知りませんでした。
広い海に出た鮭が
どうして生まれた川に帰ってくることができるのか?
匂いで分かるんだって説もあるようですが
「どんどこせ」のかけ声が、その音が
波になって鮭たちに届くんじゃないだろか?
文章が5音、7音でリズミカルなので
調子に乗って読んでいると
いつしか「どんどこせ」が頭の中でリフレイン。
少年が川に沿って土手を駆けていく時
男の子の血となり肉となった鮭も
一緒に川を上っているんでしょう?
プールで泳ぐいわしくんとおんなじ。
少年の中にいる鮭にだって「どんどこせ」きっと聞こえたはず。