むかしむかし、あるところに、とても年とったおじいさんと、年とったおばあさんが住んでいました。きれいな家に、花に囲まれて住んでいたのですが、ふたりは幸せではありませんでした。ふたりはとてもさびしかったのです。
そこで、おじいさんは、ねこを一匹とってくるといって、でかけていきました。
けっきょく、おじいさんがとった行動には、本当に驚かされてしまいました。ちょっと想像しただけで、思わず身震いです。そして、最終的には、これまた意外な結末が待っていました。何が必要か、何が大切なのかを教えてくれたような気がしました。
黒一色で描かれた世界ですが、情景が的確に伝わってきます。また、表紙だけ、赤い色で塗られたのも、なかなか斬新で、惹きつけられました。