色々な方とコラボされている風木一人さん。
あべ弘士さんが絵を添えているのですが、
化学反応というのか、あべさんの新境地を見た印象です。
題名にまず惹かれました。
うーん、なるほど。
つやつやお肌のような容姿に納得。
そして、冒頭から衝撃的な展開が!
たまごのカラから、無事トカゲの子(!)が生まれますが、
お礼も言わずにさっさとどこかへ行ってしまうのですね。
その腹立たしさをエネルギーに(?)、カラはカーラと名乗り、
たくましく生きていくのです!
このあたりから、子離れした母のたくましさが感じられます。
自然界で生き抜く姿は、あべさんの絵が得意分野とするところ。
その迫力や美しさは逸品です。
ラストでは、まさかの再会。
その潔さがかっこよく、子の言動にもジーン。
実に奥の深い作品。
小学生くらいからでしょうが、思春期の子どもたちや大人にも、ぜひ。