いとうみくさんは「かあちゃん取扱説明書」で知りました。
この「かあちゃん…」も発想が面白かったです。
今回は主人公が小学校6年生なので、高学年向けのお話です。
タイトルも言葉遊びのような登場人物の名前も考えたな〜と、思いました。
少し前なら「こんな名前ありえないよ」吐き捨てるところですが、最近はキラキラネームが普通のお子さんたちに当たり前についているので、その辺は違和感なかったです。
物語の展開がよく、絵が見えるお話だな〜と、思いました。
小学生でも女同士のやり取りは結構怖いです。子どもだからこそ、歯止めがなくなるんですかね。
主人公の拓は、自分ではおそろしいまでのトラブルメーカーだと勘違いしています。
ところが彼のいるところで、見ていて痛くなるような友達同士のいざこざが始まると、
拓は何やらやらかしてくれるのです。
決して本人がそうしようと思っているわけではないところが好感が持てます。
その拓の、うっかりやらかしてしまう行動のおかげで、場の雰囲気が変わることを拓は知りません。そこもいいです。
ヒーローらしくないヒーロー、いいですね〜。
ページ数はそれほど多くなく、テンポの良い作品なので、文字を読むのが苦手な子たちでも比較的読みやすそうです。