『大きな木のような人』に出会ったのが先でした。
何気なく手にとって、パラパラと中を見て、再び、素敵な世界へと引き込まれていきました。
『ルリユール』とは、本のお医者さん。壊れてしまった本を、製本しなおし、装幀をしてくれる職人さんです。
ソフィーは大事にしていた植物図鑑がバラバラになり、ルリユールおじさんの元に出かけます。
製本の過程が細かく描かれているところは、すばらしい職人技に感動してしまいました。
大事にしている一冊の本を通じて、未来へとつながるところや、懐かしい思い出に浸れるところ等、まるで、美術館で一枚の絵を前に、色々な思いをめぐらせる気持ちに似た感動を覚えました。