製本するルリユールの手は、魔法の手。
その手がとてもしっかり描かれた、いせひでこさんの絵に惹きつけられます。
何枚も何枚もデッサンを重ねたことでしょう。
旅の途中でルリユールに出会ったいせさんは、あとがきで
「本は時代を超えてそのいのちが何度でもよみがえるものだ」と気付かされたそうです。
そしていせさんの旅は「ひとつの出会いで一変する」ものとなりました。
他の方もおっしゃっていますが、絵だけでなく、
ぜひあとがきまでじっくり読んでいただきたい絵本です。
ソフィのような大切な本との出会いや、
いせさんのような旅をする機会に恵まれたら、
この上ない幸せだと思います。