「エルマーのぼうけん」を読み終えた翌日、すぐに続編も手に取りました。ページをめくる前から、エルマーとりゅうの世界への入り口に立って、その扉が開くのを今か今かと待っているような娘の横顔。まるで自分もいっしょにここまで旅をしてきたような表情です。
やっとのことで「どうぶつ島」を逃げ出して、嵐を切り抜け、たどり着いたところが「カナリア島」。
ここに住むカナリアの王様から、「ひみつのたからもの」のことを聞き、エルマーとりゅうで力を合わせて、その宝物を掘り出すのですが・・・
一作目のような大冒険はないものの、その分、ひみつって一体どんなことだろう?、たからものってどんなものだろう?と、わくわくしながら、先へ先へとお話の続きを知りたくなってしまいます。
そう、知らないうちに、読者もみんな、島のカナリアたちと同じ「しりたがりのびょうき」にかかってしまうんですね!!これでは、途中でやめるわけにはいきません。
娘は、「きっとネックレスとかが入ってるんだよ。だって、りゅうの首にかかってるもん」と言って、裏表紙の絵を見せてくれました。あっ、本当だ! そんなところまでよく見ていたね〜。
出てきたのは、鎖のついた金時計だったのですが、りゅうの首の黄色い縞に、とてもよく似合っています。
そして、りゅうに送ってもらって、無事家まで帰ることができたエルマー。なつかしい我が家には、笑顔のお父さんとお母さんだけでなく、物語の最初に登場するとら猫が待っていてくれました。
娘は、この猫を見て、エルマーと同じくらい、大喜び! お母さんが、この猫を追い払ってしまわなかっただけでなく、「このねこが、だいすきになってしまったのよ」と、言ってくれたんだものね!
読み終わって温かい気持ちになれる素敵な本です。